八丁味噌の元祖、お膝元の角久味噌の蔵見学に行ってきました

皆さんこんにちわ。ヘルシーメイト部長TYです!
地元の方には当たり前すぎる程身近な八丁味噌、角久の蔵見学に行ってまいりました。

近年「八丁味噌」という名称は八丁という地名が付くメーカである角久さんとまるや八丁さん以外が使用してよいか否か農水省と長いこと争ってきましたが、愛知県を含む地元の味噌業界の地域振興、様々なパワーバランスを考慮した結果残念ながら角久さんとまるや八丁さんの主張は退けられてしまいました。
地元民としては大変残念ですが、一長一短ある筈と飲み込み、歴史的な事実に基づいて言えば角久さんとまるや八丁さんが本家本元の八丁味噌蔵であると今でも、これからも信じております('ω')ノ
八丁味噌と言えば大豆、塩、豆麹のみを使用し、昔ながらの製法と木桶で2年半という長い熟成を経て完成する、味・製造過程において全国的にも極めて珍しい味噌です。米味噌などは早ければ3~4か月で食べられる状態になることを考えると、味噌全体からみてもかなり特殊と言えます。
味は大豆のみで作られ大変熟成が進んでおり、単体で口にすると強い旨味と共に、人によっては渋い、と感じる方もいる位で洋を問わず様々な料理の隠し味にも使われるそうです。地元の方でも米みそ系とブレンドして調整して味噌汁にする人も一定数います。ぐつぐつ煮込んでも風味が飛びにくいので、熱々の岡崎名物味噌煮込みうどんは特に有名ですね。

味噌蔵見学は1時間1回、50名迄で事前に申し込みすればどなたでも気軽に参加できます。
今回角久さんに来た理由としては、私自身の大学の同級生で台湾出身の方がいて、台湾で大河ドラマ「どうする家康」を見て八丁味噌に興味が沸き、次回来日する際にはぜひ八丁味噌蔵を見学したい!となったそうです。超地元なのでぜひに、とアテンドを志願。
生まれてこの方自宅で飲む味噌汁は当たり前に赤味噌。当たり前すぎて蔵の見学をするなんて考えたことがなかった為、実は訪問自体初めてです(;^_^A

敷地内は最近の建物と明治大正の建物が混在しており、社屋も大正時代のものをそのまま使用しているとのこと。昭和レトロで大変風情があります。

仕込み方は伝統製法であっても製品として流通させるためには清潔で安全なパッケージができる近代設備が必須。一般的な味噌と違って粘度が強く袋詰めについては自動化が難しいため、ひとつひとつ手作業で袋詰めするそうです。

角久社長は代々世襲だそうです。元々今川義元の家臣の一族が今川滅亡後八帖に移り住み、江戸時代初期より連綿と八丁味噌を作り続けてきて、社長の名前も第〇代早川久右衛門を受け継いでいくと案内のお姉さんの説明で聞きました。今の代は19代とのこと。歴史を感じます。

こちらは当時の駅庁舎内に飾られていた広告看板。

資料館も元々味噌を仕込んでいた場所を改装してあり、端々に当時の面影が感じられます。
NHK連続朝ドラ「純情きらり」や「どうする家康」の撮影にも利用され、ドラマ関係の資料も展示されていました。肖像権のこともありドラマ関係は撮影NG。

当店でも手前味噌セットを1月中旬より販売スタートしますが、このセットも出来上がりは基本赤味噌のレシピです。1月中の特に寒い時期に一気に仕込むことで雑菌の繁殖を防ぎ、長期熟成を可能にします。

見学の後は友達がお土産屋さんで赤味噌をお土産にするため物色。角久さんの商品は当店オンラインショップでも取り扱いございます。あとよく見たら赤味噌をフリーズドライにした粉末タイプも販売してました。これ、実はマクロビオティック系の食品として結構昔からあって鉄火みそと呼ばれています。マクロ的には陰陽でいう極陽に位置する、大変身体を温める食品として当店でも販売しております。ふりかけとして食べると大変ごはんが進みます♪

最後は角久さんの蔵に併設されている食堂で定番の味噌煮込みうどんを注文。今回アテンドした台湾人の友人は、実は同じアパートに住んでいた為しょっちゅう一緒に部屋飲みして二日酔いになりまくってました(;^_^A
そんな時に自分が酔い覚ましに、と赤だしの味噌汁をごちそうしたことを覚えてくれていて「あの時飲んだ味噌汁」の蔵にも行きたい、という気持ちもあってきてくれたそうです。赤だしの味噌汁、二日酔いにすごくいいんですよ~♪
当店でも手前味噌セットを毎年1月初旬より販売を予定しております。赤味噌だけでもできますし、米麹や麦麹を足して仕込むことで赤味噌よりもまろやかで甘みのある合わせ味噌を作ることも可能です。下記リンクよりご覧いただけます。

